Elental エレンタール

経管経腸栄養法(鼻注) ポンプ、容器など

経腸栄養療法を行うにあたって、そのための用具がいろいろと必要となります。
エレンタールを管から流し込むために、通常は専用のポンプを使います。

ポンプにはいくつか種類があり、医療機関が契約しているメーカーによって、貸与される種類が限定されます。
代表的なポンプとしては、「テルフィード」、「Applix」、「カンガルー」などがあります。

テルモフレゼニウスカンガルー
左:テルフィード(テルモ)。中央:Applix Smart(フレゼニウス カービ ジャパン)。右:カンガルーフィーディングポンプ(日本シャーウッド)。

基本的に必要な用具は医療機関側で用意してくれ、特定疾患医療受給者証を持っていれば、他の治療費と同じように自己負担額の範囲内の費用でこれらを借りることができます。
しかしながら、医療機関によって借りられるポンプの種類が限定されるため、自由に選択できない場合があります。
自費で購入することもできますがかなり高額なのと、下記の通り、ルート(管)や容器(バッグ)の種類の適合もありますので、あまり現実的ではないようです。

容器(バッグ)は溶かしたエレンタールを入れておくために必要なものです。
通常、3袋〜4袋分のエレンタールを用意しようとすると、900mL〜1200mLの量になります。
この容器にもいくつかの種類があり、通常はそれぞれのポンプ専用のルート(管)と容器がセットになっているものを使います。
テルモではペットボトルタイプ、フレゼニウスではソフトバッグタイプのものなど、形態は様々です。

バッグ実際の使い方
(右)フレゼニウス用バッグ。(左)実際の使用例。